EYストラテジー・アンド・コンサルティングについて、就職難易度から採用大学まで、就活生が知っておくべき情報をまとめています。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの企業概要
EYストラテジー・アンド・コンサルティングのオフィス(東京)は、上述の通り東京ミッドタウン日比谷 日比谷三井タワーの中に入っており、スカイラウンジやスカイガーデン、そしてフィットネスジム(有料会員制)があるような、極めて高機能なオフィスとなっているようです。
EY Japanのオフィスツアー(以下参照)も公開されていますので、是非ご覧いただき、EY Japanのプロフェッショナルの一員として働くイメージを湧かせてみてください。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの事業 | 企業課題の上流から下流まで
EYストラテジー・アンド・コンサルティングのサービス一覧は以下の通りです。
業界別に分かれている「セクター」と、独立した「金融サービス」、そして名前の通りその垣根を超えたサービスラインの「クロスセクター」が横軸にあります。
また、その他ソリューション系の「ストラテジー・アンド・トランスフォーメーション」「M&A」「リスク」「テクノロジー」「ピープル」がソリューション系(コンピテンシー)のサービスとしてあります。
それぞれのサービス概要は以下の通りです。
- 金融、医薬医療、TMT、公共・社会インフラ、エネルギー、消費財・小売流通、自動車などのセクター別専門チーム
- 企業の経営課題を引き出し、各領域と連携して解決
- ストラテジックインパクト:国家戦略アドバイザーチームによる安全保障・サイバーセキュリティ支援
- ストラテジックバリューエンハンスメント(SVE):企業価値向上の戦略策定・実行支援
- ジャパンアウトバウンドビジネス(JOB):EYグループの国際ネットワークを活用した海外展開支援
- 市場・競合分析、顧客調査、データアナリティクスに基づく戦略策定
- 成長戦略、新規事業戦略、M&A戦略、DX戦略等の立案
- M&A、組織再編、顧客体験、サプライチェーン、ファイナンス変革の一貫支援
- 成長・出口戦略の策定
- 適切な取引相手の発掘
- 売買対象の調査と価値評価
- 取引条件交渉支援
- 経営方針とデジタル戦略に関するリスク対応
- ステークホルダーからの信頼獲得支援
- 実効性重視のソリューション提供
- テクノロジー戦略策定から導入支援
- エマージングテック活用による競争力強化
- 人事・組織変革戦略立案
- 組織・人材マネジメント実践支援
- humans@centerの考えに基づく企業価値最大化
各チームの詳細はEYストラテジー・アンド・コンサルティングの採用ブローシャ―(2024)に記載されているので、どの部署でどのようなことをしたいか、まで解像度を上げて志望動機を語れるよう、興味のある部署については追加でリサーチをすることをおススメします。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングのパーパスやビジョン | BIG4で初めてパーパスを定めたファーム
EYストラテジー・アンド・コンサルティングのパーパスは以下の通りです。
Building a better working world.
(より良い社会の構築を目指して)
EYはBig4の中で初めてPurpose Statement(ファームの存在意義を示す)を掲げたファームとして知られており、パーパスを中心に掲げた経営を進めています。
実際に「信頼を揺るがす要素はないか。高品質のサービス提供を通じて長期的価値を社会にもたらすことができるか。」といった視点がサービス締結前のレビューに組み込まれている等、競合と比較しても最も「パーパスドリブンな経営」ができているコンサルティングファームと言っても過言ではないでしょう。
例えば、ユニバーサム社が2024年に発表した「世界で最も魅力的な就職先」においてEYが10位にランクインしていたり、AERAの東京大学の学部卒の人気就職先ランキング(2023年)においてEYストラテジー・アンド・コンサルティングが1位にランクインしています。
上記のランキングだけでなく、その他の就職人気ランキング系でもEYストラテジー・アンド・コンサルティングは軒並み上位にランクインしている現状を踏まえると、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの就職難易度は極めて高いと言えるでしょう。
これらのことから、EYストラテジー・アンド・コンサルティングは後発ファームということもあり、売上等の指標は国内のBIG4において下位であるものの、他社と比べてもパーパスドリブンな経営を行いながら、これからの飛躍に向けて優秀な人材を獲得している最中である、ということが見えてきました。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの採用人数 | 採用拡大傾向にあり
以下がEYストラテジー・アンド・コンサルティングのデータの開示があった過去3年間の採用人数です。
年度 | 合計 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
2021年 | 112人 | 69人 | 43人 |
2020年 | 58人 | 33人 | 25人 |
2019年 | 104人 | 55人 | 49人 |
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、過去3年間で平均90人程度の新卒を採用していることが分かります。
また、近年EYストラテジー・アンド・コンサルティングは事業の拡大に伴って採用人数を増やしているため、100名以上の新卒があることが見込まれます。
同規模のPwCコンサルティングが300~400名ほどの新卒を採用しようとしていることを考えると、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの新卒採用人数もそこまで膨らむ可能性があります。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの採用大学 | 有名難関大学中心の採用
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの新卒採用実績のある大学(採用大学)は以下の通りです。
上記の採用大学には、東京一工や早慶・MARCHといった国内の有名難関大学が並びます。
基本的にはいわゆるMARCH以上の大学が並んでいるため、EYストラテジー・アンド・コンサルティングには学歴フィルターがある可能性があります。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの就職難易度|極めて難しい
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、就活生への人気や難易度を測った以下のランキングにおいてランクインするなど、就活生にとって極めて人気がある、かつ難易度の高い企業であることが伺えます。
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8位ONECAREER2026年卒 就職人気企業ランキング(コンサル・シンクタンク部門)
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14位ONECAREER2026年卒 就職人気企業ランキング(東大・京大部門)
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9位東洋経済入社が難しい有名企業ランキング
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9位
就職難易度を測るランキングにおいて上位にランクインしていることから、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの就職難易度は極めて難しいという評価になるでしょう。
しかし、採用人数が300名を超えてくるような場合は、就職難易度としては少し易しくなることが見込まれます。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの新卒採用|新卒から職種別採用を実施
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの募集職種
EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは、新卒で以下職種を募集しています(2024年12月末時点)。
- 戦略的構想・事業デザインから計画策定、実行までの全フェーズを支援
- ストラテジー・アンド・トランスフォーメーション、ピープル、リスク、各セクターを担当
- テクノロジーを基盤とした経営課題解決支援
- IT戦略策定から導入支援までの包括的サービス提供
- デジタル技術とデータを活用した新サービス開発
- 戦略コンサルティングサービスのリード
- 市場・競合分析、顧客調査に基づく戦略策定
- M&A、組織再編などの実行・変革フェーズまでの一貫支援
- EYグローバルのパルテノンチームとの協働
- M&Aアドバイザリー、価値算定、財務デューデリジェンス
- 成長戦略策定から取引相手との条件交渉まで一貫サポート
- チームローテーションを通じた専門性向上
- デジタル案件の開発から保守運用まで担当
- 実現可能性検証から本番システム導入まで対応
- 専門的知見を活かした付加価値の高いコンサルティング提供
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの求める人物像
まず、参考情報としてですが、EYのグローバルより公開されている求める人物像は以下の通りです。
EYの人々は、場所、宗教、民族、言語の違いに関係なく異文化間でコミュニケーションを図っています。私たちはオープンマインドを持ち、尊敬し合い、協調性を持った寛大なチームです。知識豊富で常に最新の情報を備え持った生涯学び続ける意識を持っている人の集まりです。
次に、全職種に共通で、EYストラテジー・アンド・コンサルティングのメンバーに求められる人物像は以下の通りです。
常にクライアントに寄り添い課題解決にこだわりを持つ真のコンサルティングマインドをお持ちの方、またコンサルティングワークを通して日本の経済やよりよい社会に貢献するEYのパーパスに共感いただけるプラクティショナーの方、より良い社会の構築や日本の経済に新たな価値をもたらすと言った次世代のコンサルティングにご興味をお持ちの方をお待ちしています。
(引用:仕事を知る EYストラテジー・アンド・コンサルティング)
さらに、EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、サービスごとに求める人物像を以下のように定義しています。
クライアントの課題が多岐にわたり複雑化する中、コンサルタントには経営者と同じ視点を持ち、共に考え行動するための共感力が必要です。
高いEQ(心の知能指数)を持ち、クライアントに寄り添える人物を求めています。
そのうえで、以下の要素を持つ方に適していると考えています:
- 社会全体の課題に対する問題意識
- 幅広い産業や専門分野への強い好奇心
- 人と人、組織と組織をつなぐ力と実行力
ハードスキルとしては、優れた数的感覚が強みとなります。
一方で、M&Aは一定のルールの下で人間が行う「ゲーム」です。人は論理だけでは動かないため、社内外での傾聴力とコミュニケーション力が不可欠です。
さらに、M&Aプロセスの急速な変化に対応できる柔軟性とレジリエンスも重要な資質です。
EYのリスク・コンサルタントには、職階を問わず次の3つの基礎力が求められます:
- 情報から本質を素早く見抜く力
- 未来シナリオを描き、ストーリーを構築する力
- チームワークを通じて相乗効果を生み出すコミュニケーション力
変化の激しい環境下では、幅広い情報を収集・分析し、リスク・シナリオとして具体化する能力が必要です。
クライアントへの誠実な対応と、周囲への深い敬意が、プロフェッショナルとしての基盤となります。
そして、以下が2026年入社を目指す新卒に向けて発表された、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの求める人材像です。
新卒でEYストラテジー・アンド・コンサルティングを志望する方は、必ずこれらの求める人材像を理解した上で、自分自身のアピールポイントを整理できると良いでしょう。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングの新卒選考フロー | 職種別でシンプルな設計
EYストラテジー・アンド・コンサルティングにおける内定までの選考フローは以下の6段階です。
インターン経由で内定を目指す場合
本選考から内定を目指す場合
まとめ
本記事では、EYストラテジー・アンド・コンサルティングの会社概要や就職難易度、選考情報について詳しく解説してきました。
BIG4で初めてパーパスを掲げたファームである同社は、パーパスドリブンな経営を行い、「総合コンサルティングビジネス」を展開しています。
そんなEYストラテジー・アンド・コンサルティングは、就活生からの人気もピカイチで、それに伴って就職難易度も高くなっています。
しかし、近年は新卒大量採用を予定している可能性がある等、近年では採用の幅を広げていることから、多くの人に内定のチャンスがある企業になりつつあります。
新卒でEYストラテジー・アンド・コンサルティングを志望する方に、本記事及びPRACAREERの情報を参考にしていただけますと幸いです。
よくある質問
- EYストラテジー・アンド・コンサルティングではどのくらいの英語力が必要ですか?
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募集要項に「ビジネスレベルの英語⼒が好ましい」と記載があるため、英語力がないと受からないということはありませんが、英語力があると選考に有利に働くことはありそうです。
実際、新卒社員の方に伺う中でも英語が全く話せない同期はいるとのことですので、英語力がないために選考で落とされることはないでしょう。 - EYストラテジー・アンド・コンサルティングは成果主義ですか?
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成果主義の評価体系ではあるものの、プロジェクトや上司次第で評価が変わりプロモーションも決まっていくため、一定社内政治も重要視されます。
評価・昇進に関してはパフォーマンス以外にも上長との個人的な関係値が影響してくるとの声があります。 - EYストラテジー・アンド・コンサルティングではMBA留学の支援はありますか?
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MBA留学の支援はありませんが、Hult International Business Schoolの修士が無料で取れる仕組みがあります。そのため、EYの社員であれば費用負担なく国際的に認められたビジネスの修士号を取ることができます。
- EYストラテジー・アンド・コンサルティングでは部署移動が可能ですか?
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可能ですが、ケースとしてはそれほど多くはないようです。