日本マイクロソフトについて、気になる初任給や採用大学まで、就活生が知っておくべき情報の全てをまとめています。
圧倒的な存在感でグローバルのテクノロジー業界を牽引する、GAFAM の一角を絞めるマイクロソフト。
その成功の鍵は、長年にわたり培ってきた堅牢なビジネスモデルと、時代の変化に対応する戦略にあります。
今回は、そのマイクロソフトについて、「就活生として知っておくべき情報の全て」を徹底的にリサーチをし、まとめました。
是非本記事をご活用いただき、就職活動を効率的に進めていただければと思います。
※ この記事では、マイクロソフト全体を指す場合には「マイクロソフト」または「Microsoft」と表記し、日本法人を指す場合には「日本マイクロソフト」と記載します。
マイクロソフトとはどんな企業?
まずは、マイクロソフトとはどんな企業なのかについて、企業の概要からミッション、手掛けている事業、そしてこれからの方向性について行ったリサーチを踏まえ、就活生の皆さんの代わりに必要な情報をまとめました。
同社を志望するか否かを意思決定したり、志望動機を作るために十分な材料が揃っていますので、是非じっくりお目通しいただければと思います。
Microsoft Corporation (米国本社)の企業概要
正式名称 | Microsoft Corporation |
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設立 | 1975年 |
創業者 | ビル・ゲイツ (Bill Gates), ポール・アレン (Paul Allen) |
代表者 | サティア・ナデラ (Satya Nadella) (Chief Executive Officer) |
従業員数 | 全世界 228,000名 米国:126,000名 それ以外:102,000名 (2024 年 6 月 30 日現在) |
日本マイクロソフト株式会社の概要
正式名称 | 日本マイクロソフト株式会社 |
---|---|
設立 | 1986年 |
代表者 | 津坂 美樹(代表取締役社長) |
従業員数 | 3,071 名 (2024 年 4 月 1 日 現在) |
本社所在地 | 東京都港区港南2丁目16−3 品川グランドセントラルタワー |
日本マイクロソフト株式会社は、Microsoft Corporation の日本法人です。主に日本市場において営業・マーケティング、サポートを提供しています。
マイクロソフトの事業について
マイクロソフトの事業は、ソフトウェア、クラウドコンピューティング、ハードウェア、ゲームにわたる幅広い事業を展開しています。
マイクロソフトの収益の内訳は、以下のグラフのようになっています。
一つの事業に依存しない、幅広い事業ポートフォリオがマイクロソフトの強みの一つです。
祖業の Windows と 躍進の源となった Office 製品
マイクロソフトは、Windows OS や Office 製品をはじめとするソフトウェアの分野で圧倒的なシェアを誇ります。
特に、祖業である Windows シリーズは PC(パーソナルコンピューター)向けの OS (オペレーティングシステム)として世界的に広く使用されています。
Microsoft Office は、Word, Excel, PowerPoint などの生産性向上のためのツールを提供し、ビジネスや教育の現場で標準的なソフトウェアとなっています。
今後の注力領域
クラウドインフラ(Infrastructure)
Microsoft Azure は、マイクロソフトが提供するクラウドプラットフォームです。コンピューティング、ストレージ、データベースなど、企業や開発者がアプリケーションの構築、実装、管理を行うための多様なサービスを提供しています。
データとAI(Data & AI)
Azure AI は、Microsoft Azure の一部であり、人工知能(AI)を活用した様々なサービスを提供するプラットフォームです。
ChatGPT を手掛ける Open AI との戦略的なパートナーシップにより、最先端の大規模言語モデル (Large Language Models, LLMs) を提供しています。
デジタルとアプリケーションイノベーション(Digital & app innovation )
マイクロソフトは、GitHub から Visual Studio まで、包括的な開発者のための製品を提供しています。また、市民開発者のためのノーコードおよびローコードツールである、Power Platform も提供しています。
モダンワーク(Modern work)
Microsoft 365 (旧 Office 365)は、Word, Excel, PowerPoint といった Office アプリケーションに加え、クラウドストレージの OneDrive や、コラボレーションツールの Teams などを含むサブスクリプションサービスです。
2023年3月には、次世代の AI を搭載した Microsoft 365 Copilot を発表し、オフィスワーカーの業務に変革を起こしています。
ビジネスアプリケーション(Business applications)
Dynamics 365 は、Microsoft が提供するエンタープライズリソースプランニンング(ERP)とカスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)ソフトウェアです。ビジネスの運営や管理に必要なさまざまな機能を提供します。
セキュリティ(Security)
マイクロソフトは、”Prioritizing security above all else” 「セキュリティを何よりも最優先する」という理念を掲げて、企業のセキュリティ保護の推進に取り組んでいます。マイクロソフトは、自社のセキュリティを強化するだけでなく、顧客が直面するセキュリティの課題を解決するために、Microsoft Defender, Microsoft Intune, Microsoft Entra ID といった様々な製品を提供しています。
デバイス(Devices)
マイクロソフトは、デバイスにも力を入れています。Surface は、マイクロソフトのラップトップおよびタブレットPC のシリーズです。また、2024年には、AI の力を最大限に活用するために作られた、Copilot + PC も発表しました。
検索、広告、ニュース(Search, ads, and news)
マイクロソフトは、検索エンジンの Microsoft Bing 、Web ブラウザの Microsoft Edge、そしてニュースサービスの Microsoft Start を提供しています。
ゲーム(Gaming)
マイクロソフトは、ゲーム事業にも積極的に注力しています。Xbox の提供に加え、Minecraft の所有権を持ち、人気ゲームの展開を行なっています。2023年には Activision Blizzard King の買収を発表し、これによりCall of DutyやCandy Crushなどを手に入れ、ゲーム業界での影響力をさらに強化しました。
(参照:Microsoft Annual Report 2024)
マイクロソフトのミッションとカルチャー
ミッション
2014年に CEO に就任したサティア・ナデラは、マイクロソフトのミッションを新しいものにしました。
“Empower every person and every organization on the planet to achieve more.”
ミッションの変遷
マイクロソフトは、CEO の変更のタイミングに合わせて、そのミッションを変えてきました。
A computer on every desktop and in every home.
「すべてのデスクと、すべての家庭に1台のコンピューターを」
“To help people and businesses throughout the world realize their full potential.”
「世界中のすべての人々とビジネスの持つ可能性を最大限に引き出すための支援をすること」
“Empower every person and every organization on the planet to achieve more.”
「地球上のすべての個人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」
カルチャー
マイクロソフトの強い企業文化には、以下の5つの構成要素があります。特に Growth Mindset (成長型マインドセット)は従業員に深く根付いています。
Growth Mindset(成長型マインドセット)
マイクロソフトのカルチャーの根幹を成すのが、Growth Mindsetです。これは、「自分の才能や能力は、努力によって向上できる」という考え方です。マイクロソフトの従業員は、現状に満足せず常に挑戦し失敗や間違いから学ぶことで、新しい解決策やアイディアを常に生み出し続けています。
Customer Obsessed(お客様に寄り添う)
マイクロソフトは、お客様を第一に考えます。お客様に寄り添い、話に耳を傾け、そこから学ぶという姿勢を忘れないことで、お客様の期待を超える新しい価値の創造を目指しています。
Diversity and Inclusion(ダイバーシティ & インクルージョン)
マイクロソフトは多様性を認め、尊重し、それぞれの社員がのびのびと力を発揮できるような場所を提供することで、より良いアイディアが生まれ商品開発につながりお客様をより幸せにできると考えています。
One Microsoft(ワン・マイクロソフト)
マイクロソフトは、様々なバックグラウンドを持つ個々が共に働き、お互いのアイデアを出し合いその力を結集することでさらなる進化をもたらし、よりお客様や世界に貢献できると考えています。
Making a difference(世界を変える)
マイクロソフトには、世界を変える最新のテクノロジーに触れることができる環境が整っています。常に成長と進化を続けるマイクロソフトは、共に成長を望む聡明でクリエイティブな新たな仲間を探し続けています。
マイクロソフトのこれまでとこれから
これまで、マイクロソフトは Windows OS や Office 製品をはじめとするソフトウェア市場で圧倒的なシェアを誇り、業界を席巻してきました。特に、サティア・ナデラが2014年にCEOに就任してからは、企業のミッションとカルチャーの大改革が行われ、従来のライセンス型ビジネスからMicrosoft Azure をはじめとするクラウドのサブスクリプションビジネスへのシフトを加速させました。
また、マイクロソフトは2019年からOpenAIに投資し、2024年4月には日本国内へのデータセンター増強などに4400億円を投資するなど、AI分野に対して積極的な取り組みを行っています。
Microsoft 365 Copilot やAzure AI などのAI 製品の導入は、業界におけるAIのシェア獲得を加速させ、マイクロソフトがAIにおけるリーダーとしての地位を確立しようとする強い意志が伺えます。
日本マイクロソフトの社風・組織文化とは?
マイクロソフトは、採用情報において「成長環境」と「働きやすさ」を強調しています。
本セクションでは、そんな日本マイクロソフトはどのような社風・組織文化なのか、実際データや、社員の声も踏まえながらまとめていきます。
Openwork 会社評価スコア | 4.39(上位1%) |
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会社評価スコア最上位の項目 | 待遇面の満足度(4.7/5.0) |
会社評価スコア最下位の項目 | 人材の長期育成(2.9/5.0) |
まずは、社員口コミで有名な Openwork さんのデータからご紹介します。
会社全体の評価は5点満点中4.39点と非常に高く、Openworkに記載されている企業の中で「上位1%」でした。
また、日本マイクロソフトは働きがいのある企業ランキング2024(オープンワーク社)で総合11位にランクインするなど、総じて非常に社員・元社員からの評価が高い企業であることが分かります。
また、グローバルでも Microsoft が フォーブス誌の世界で最も働きがいのある会社(Forbes World’s Best Employers list )でトップを獲得するなど、働きがいのある会社として高く評価されています。
多様な働き方
日本マイクロソフトは、コロナ禍でリモートワークが当たり前になる前の、2007年から在宅勤務制度を設けています。リモートワークとオフィスワーク、それぞれの良さを柔軟に組み合わせた、ハイブリッドワークを推進しています。
(参照:日本マイクロソフト公式サイト リモート ワークから、ハイブリッド ワークへ)
待遇面の満足度
Openwork によると、日本マイクロソフトの年収に関する項目への回答者の平均年収は1266万円です。
また、基本給に加えて株式報酬が付与されることが一般的です。このような高い給与水準と充実した報酬制度により、待遇面への満足度が非常に高いことが特徴です。
新卒で入社した先輩に聞いた、日本マイクロソフトの良いところ・悪いところ
良いところ(強みや好きなところ) | 悪いところ(不満や改善点) | |
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Aさん(女性、法人営業) 新卒7年目 | 新卒から、大手のクライアントを担当させてもらい、非常にやりがいを感じる。 Growth Mindset が組織に根付いており、常に新しい学びや挑戦できる機会がある。 | 外資系ではあるが、お客様が大手の日本の大手企業であるため、必然的に営業組織は日本企業っぽさがある。 |
Bさん(男性、サポートエンジニア) 新卒5年目 | 最新の技術やトレンドに触れることができる。 サポート部門は助け合いの文化があり、休暇も取りやすい。 | 組織が大きいが故に、部門やチームが細分化され、部門やチーム間の連携が乏しいと感じる。 |
Cさん(男性、技術営業) 新卒2年目 | 日本所属でも海外の拠点で働いている社員との協業の機会や、米国本社出張もあり、グローバルのダイナミズムを体感できる。 | 新卒だからといって特別扱いされることは一切ないため、自ら考えて行動しなければ、誰も何も教えてくれない。 |
日本マイクロソフトの新卒のリアルな待遇/キャリア事情
ここまで、日本マイクロソフトそのものについて紐解いていきました。
次に、このセクションでは就活生の皆さんが一番気になるであろう「リアルな待遇」の話をまとめていきます。
日本マイクロソフトの給与・福利厚生
年収
主な給与系データを持つ3つの媒体において無料で公開されている平均年収をまとめました。
媒体 | 平均年収 |
---|---|
Openwork | 1,267万円 |
OpenMoney | 1,403万円 |
エンゲージ 会社の評判 | 1,239万円 |
3つの媒体で公開されている情報を平均すると、日本マイクロソフトの平均年収は1,303万円程度であることがわかります。
doda が発表している IT/通信業界の平均年収が446万円であることを加味すると、日本マイクロソフトの年収は非常に高いことが分かります。
初年度年俸・初任給
日本マイクロソフトの、2023年卒の初年度年俸と月例給与は以下です。
基本年俸 | 月例給与 | |
---|---|---|
大学卒 | 620万円 | 51万7,000円 |
大学院卒 | 650万円 | 53万4,000円 |
日本マイクロソフトは年々初年度年俸・初任給の引き上げを行なっており、2024年卒の初任給は、大卒が650万円、大学院卒が680万円と推定されます。
新卒1年目の自由に使えるお金はどれくらい?
就活生が意外と分からないのが、新卒1年目にどんな生活をした場合にどのくらい手元にお金が残るのか(可処分所得がどれほどか)ではないでしょうか。
社会人になってから大きく分かれる「実家住み」と「一人暮らし」でざっくりと二分し、日本マイクロソフトの新卒1年目社員の可処分所得を算出してみましたので、参考にしてみてください。
月給(手取り) | 生活費 | 自由に使えるお金 | |
---|---|---|---|
実家住み | 約35〜40万円 | 8万円 | 27〜32万円 |
一人暮らし | 約35〜40万円 | 20万円 | 15〜20万円 |
※実家住みは月6万円、一人暮らしは月10万円の水道光熱費・食費とする
かなりざっくりとした計算にはなりますが、自由に使えるお金は実家住みで30万円、一人暮らしで20万円となりました。
新卒1年目でこれだけのお金が手元に残るのであれば、かなり贅沢に暮らせるのではないでしょうか。
2023年新卒入社(女性)の方の声
「私は実家住みでかなり余裕があるので、月に10万円ほどを投資に回しています。」
皆さんも是非、この可処分所得があるときに何をしたいか・どんな生活ができそうか、新卒1年目の生活をイメージしてみてくださいね。
福利厚生
日本マイクロソフトは、充実した福利厚生を提供しています。
休暇
完全週休 2 日制 (土・日) 祝日、夏季休暇 、年末年始休暇、年次有給休暇 (初年度は入社時期により変動)、結婚休暇、忌引休暇、ボランティア休暇、永年勤続休暇
ファミリーケア
傷病・ファミリーケア休暇、有給の看護介護休業、有給の出産休業、有給の育児休業/有給の養子休業
各種研修プログラム
New Employee Orientation、マイクロソフト製品トレーニング、テクニカルスキルトレーニング、ソフトスキルトレーニング、リーダーシップ開発プログラム、マネージメントトレーニング、語学研修 (英語、日本語)、LinkedIn Learning
財産形成・各種保険
確定拠出年金、キャッシュバランス一時金、社員持株会、生命保険、医療保障保険、障害時収入サポート保険
その他
ベネフィットポイント、フレキシブルなワークスタイルなど
引用:日本マイクロソフト 福利厚生
ファーストキャリアとしての日本マイクロソフト
新卒採用の実績がある職種一覧
日本マイクロソフトは、職種別採用を行なっているため、応募の段階で希望する職種を決定します。
職種 | 仕事内容 |
---|---|
法人営業職 | 優れたコミュニケーションスキル・リレーション構築スキルをもち、社内外の関係者のオーケストレーションを行います。 セールス職は、主に大手企業や官公庁のお客様に受けて提案を行う営業、中小企業やスタートアップ向けの営業、及び多くのパートナー企業との戦略的協業における営業に分かれます。 |
技術営業職 | マイクロソフトの最先端の技術をお客様に価値訴求する法人向けの技術営業職です。 セールスと密接に連携を行いながら、技術的観点からお客様のビジネスニーズを技術的に具体化するリードを担います。 CTO/CDO といったエグゼクティブと信頼関係を作り、ソリューションやサービスの価値訴求を進めることを期待されます。主にソリューション・プロダクトごとにチームが分かれます。 |
カスタマーサクセス職 | セールス職は、主に大手企業や官公庁のお客様に受けて提案を行う営業、中小企業やスタートアップ向けの営業、及び多くのパートナー企業との戦略的協業における営業に分かれます。 |
マーケティング&オペレーション職 | 製品マーケティングにおいて、プロダクトの総責任者(Chief Product Officer)として、市場における製品ブランド全体、顧客およびパートナー体験を包括的にリードする職種です。 また、日本市場を戦略的に分析しビジネス戦略を考えオペレーションにつなげていく職種もあります。 |
ファイナンス職 | 事業実績の分析に貢献し、ビジネスの成長に関するインサイトを提供します。マイクロソフト財務の基礎をはじめ、統計分析、ファイナンシャルモデリング、データマイニングなど様々なスキルを学び活用する職種です。 |
カスタマーサポート職 | マイクロソフト製品のエンタープライズ ユーザー (企業顧客) のシステム部門や、大手 SI ベンダーからの技術的な問い合わせ(トラブルシューティング)に対して製品技術担当として解決支援に関するサポートやアドバイスを行います。 基本的にはメール及びお電話でのサポートとなり、お客様の気持ちを察する感性、論理的に話す能力、違う角度から物事を見るスキル、役に立ちたいと想う情熱が必要です。 |
営業系の職種では、新卒1年目の終わりから2年目の初めにかけて、いきなり大手クライアントや大規模な案件を任されることが多く、即戦力としての覚悟と実力が求められます。
一方、技術系の職種では、技術の習得を段階的に進めながら、徐々に担当する業務の範囲が広がっていきます。
日本マイクロソフトからのキャリア
新卒で日本マイクロソフトに入社し経験を経た後のキャリアについて、現役社員の方に伺ってみたところ、大きく以下の2パターンに分かれるようです。
1. 外資系IT企業への転職
Google, Amazon, Salesforce など、他の外資系のIT企業に転職するケースです。
転職の際にはタイトルアップや給与アップが見込める場合が多く、仕事の内容としても大きく変わることはないとのことで、比較的選ばれやすいセカンドキャリアのようです。
新卒社員の転職の実例
- 日本マイクロソフト → Google Japan
- 日本マイクロソフト → アマゾンウェブサービスジャパン
- 日本マイクロソフト → Salesforce Japan
2. ITの知見を活かしたコンサルティング企業への転職
マイクロソフトで培ったITに関する知見やプロジェクトマネジメントスキルを活かし、コンサルティングファームへ転職するケースも多く見られます。特に、IT戦略の立案や業務改善の支援といった分野でのニーズが高く、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する役割を担うことが一般的です。
新卒社員の転職の実例
- 日本マイクロソフト → Boston Consulting Group
- 日本マイクロソフト → MRI 三菱総合研究所
日本マイクロソフトの新卒採用情報
ここまで読んでいただいた就活生の方の中には「実際にエントリーしてみたい」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために、日本マイクロソフトの新卒採用情報についてまとめます。
日本マイクロソフトの新卒採用はいつ?
日本マイクロソフトは、新卒採用を重要な人材戦略の一つと位置付け、積極的かつ継続的に新卒採用を行っています。
日本マイクロソフトの新卒採用は、サマーインターン経由と、本選考経由に分かれます。
サマーインターンシップ
日本マイクロソフトのインターンシップは、8月から9月にかけての2ヶ月間にわたって実施されます。参加者は各部門に配属され、正社員と同じ業務に取り組むことになります。また、月額35万円の給料も支給されます。
2026年卒のサマーインターンシップでは、約20名が参加したようです。
インターンシップ中には、役員や社員との交流イベントやインターン生が共同で行うプロジェクト、そして配属部門での実務が含まれます。最終日には、ビジネスリーダーに向けて成果を発表するプレゼンテーションの機会も設けられています。
このインターンシップは非常に魅力的な内容ですが、平日の9:00~17:30はフルタイムでコミットする必要があり、他企業のインターンに参加するのは難しいでしょう。
また、インターンシップは、自分が将来働く可能性のある会社を見極める貴重な機会であると同時に、企業側もインターン生の適性やポテンシャルを評価する場となっています。そのため、ただインターンを楽しむような余裕はなく、むしろ自身の能力を証明する成果を残す必要があります。
2ヶ月間のインターンシップでは、日本マイクロソフトの実務を体験できるうえ、内定にもつながる貴重な機会です。そのため、志望度の高い学生は本気でサマーインターンへの参加を目指しましょう。
選考フロー
本選考
サマーインターンシップを経由しない、本選考のみの採用もあります。毎年10月から12月にかけて募集が行われます。
本選考は、主にサマーインターンシップ経由で採用がなかった職種や、充足しなかった職種に限って行われるため、インターン経由同様に非常に狭き門です。
選考フロー
採用人数
日本マイクロソフトは毎年50〜60人ほどを採用しています。
日本マイクロソフトの社長である津坂 美樹さんのLinkedInの投稿によると、2024年度の新卒入社の社員は30人のようです。
採用大学
日本マイクロソフトは、幅広い大学から新卒採用を行なっています。
日本マイクロソフトの採用大学の一例
慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学、同志社大学、明治大学、京都大学、北海道大学、大阪大学、筑波大学、北海道大学、創価大学、東京工業大学、電気通信大学、青山学院大学、東北大学、立命館大学、立教大学、名古屋工業大学、上智大学、その他海外大学、など
PRACAREER運営 調べ
就職難易度
日本マイクロソフトの就職難易度は、極めて高いと言えます。
新卒採用において、日本マイクロソフトが毎年採用する人数は50~60人と限られています。その反面、マイクロソフトは世界的に認知されている企業であり、そのブランド力に惹かれて多くの優秀な学生が応募します。
また、外資系企業であるため、アメリカ本社をはじめとする国外の市場状況に大きく左右され、採用を行わない年もあります。例えば、2025年度には採用活動が実施されませんでした。
さらに、職種別採用を行っている点も就職難易度を高める要因です。日本マイクロソフトでは、職種ごとに求められるスキルセットが異なり、その職種に特化した高度な知識と経験が要求されます。
日本マイクロソフトの選考対策
書類選考
書類選考は人事担当者によって行われ、面接に進む候補者が選ばれます。
多くの応募者の中で目立つためには、「Why Microsoft?」という問いに対する答えが明確であることがとても大切です。自分の過去(やってきたこと)現在(やっていること)未来(将来やりたいこと)を踏まえて、なぜMicrosoftに応募するのかを説得力を持って記述しましょう。
また、長期インターン、ハッカソン、大学・大学院での研究など、アピール材料になる経験は惜しみなく記載しましょう。その際に注意が必要なのは、経験だけを述べるただの文字の羅列にならないことです。
マイクロソフトに応募する優秀な学生たちは皆、目を見張るような経験の一つや二つは平気で持っています。その中であなたが一際目立ち、面接に呼ばれるためには、あなたにしかないユニークさや、あなただけのストーリーを記載することが大切です。
例えば、大きな挑戦や失敗、その背景や想いを率直に語ることで、他の応募者と差別化を図りましょう。
面接選考
面接選考では、応募している職種がある部門のマネージャーの方々が面接官です。
人事面接と大きく異なるのは、あらかじめ決まった質問項目がないということです。彼ら/彼女らは現場のプロフェッショナルであり、人事部門の社員の方のように面接や採用のプロフェッショナルではないため、その場で面接官が気になったことを突然に聞かれる場合も少なくありません。
マネージャー面接で聞かれる質問の共通点としては、以下の3点があります。
マクロな視点での質問
マネージャークラスの社員は、一般社員に比べて、企業の経営方針や業界全体のトレンド、競合の状況、売上などの数字に触れる機会が多いため、より俯瞰した立場・広い視野を持った立場からの質問をされることが多いです。
例えば、以下のような質問が考えられます:
- 「業界の最新トレンド(例えば、AI)についてどう思いますか?」
- 「 Microsoftの競合他社(例えば、Google)についてどう考えていますか?」
- 「今後、IT業界はどのようになっていくと思いますか?」
キャリアに関する質問
マネージャークラスの社員は、部下のキャリアにも責任を持っています。今後、自分の部下になる可能性のある候補者(就活生)のキャリアプランを深掘りすることで、その部門での将来性を見極めようとします。
例えば、以下のような質問が考えられます:
- 「 Microsoftでどのようなキャリアを築きたいと思っていますか?」
- 「5年後、10年後の自分はどうなっていたいですか?」
- 「人生やキャリアにおける目標は何ですか?」
部門および職種への適性を見極めるような質問
マネージャークラスの社員は、その部門や職種に特化したスキルや知識、経験を持っているため、候補者の具体的な適性を見極めるための質問が多くなります。また、部門の数字にも責任を負っている立場であるので、自分の部門でしっかりと活躍し、結果を出してくる人材であるか慎重に見極めようとします。
例えば、以下のような質問が考えられます:
- 「この職種で最も重要だと思うスキルは何ですか?」
- 「Microsoftの製品やサービスについてどのように理解していますか?」
- 「これまでの経験が、今回応募した職種にどのように活きると思いますか?」
よくある質問
- 技術系のバックグラウンドがなくても日本マイクロソフトに就職できますか?
-
結論:はい、就職できます。
日本マイクロソフトは、技術系の職種だけではなく、ビジネス系の職種の人材も採用しています。
- 英語力は必須ですか?
-
結論:職種によって異なります。
求められる英語力は職種によって異なり、米国本社や他国と連携をとりながら仕事をするような場合は、相応のレベルが求められます。
ただ、営業職をはじめ新卒採用で募集される多くの職種が、日本人の同僚や日本企業の顧客とのやり取りが多いポジションのため、ほとんどの場合は英語力は必須ではありません。
- 学歴フィルターはありますか?
-
結論:学歴フィルターはありません。
上記、「日本マイクロソフトの採用大学の一例」にあるように、日本マイクロソフトは幅広い大学から新卒を採用しています。
- 文系でも、技術職への応募は可能ですか?
-
結論:可能です。
日本マイクロソフトの技術職は、文系出身の方も多くいらっしゃいます。
まとめ
ここまで日本マイクロソフトに関して就活生の皆さんが知りたいであろう情報をまとめてきました。
これらの情報を参考に「Why Microsoft?」という問いに対する答えを明確にした上で、それを裏付ける経験や強みを語れるように準備をしておけば、結果は自ずとついてくるはずです。
皆さんの成功と達成を、PRACAREER運営一同、心から願っております。