【26卒・27卒向け】新卒でKDDIに入社するには?| 就職難易度や初任給について解説!

運営者:Yuhei

KDDIについて、就職難易度から初任給等の待遇まで、新卒でKDDIを志望する就活生が知っておくべき情報の全てをまとめています。

目次

KDDIはどんな会社?|日本の三大通信企業の一つ

企業名KDDI株式会社
(英文名称:KDDI CORPORATION)
代表者(代表取締役社長 CEO)髙橋 誠
所在地(本社)ガーデンエアタワー
(東京都千代田区飯田橋3丁目10番10号)
連結売上高(2024年3月期)約5兆7,540億円
連結子会社数185社
従業員数単体:9,409 名
連結:61,288名

NTTドコモ・ソフトバンクと並ぶ、日本三大通信企業の一つであるKDDI。

同社は、誰もが知るあの通信キャリア「au」等を展開し、その国内シェアは25%を超えています。

また、KDDIは、海外展開にも積極的で、固定通信・移動体通信・グローバル通信の3つを手が得ける国内唯一の通信キャリアです。

KDDIの本社オフィス
(出所:KDDI 会社概要

現在は『「つなぐチカラ」を進化させ、誰もが思いを実現できる社会を作る。』というKDDI VISION 2030の実現に向けて、中期経営戦略(2022‐2025年度)を実行しています。

KDDIの事業|BtoC・BtoBの両面で通信ビジネスを展開

KDDIは「パーソナル」と「ビジネス」の2つのセグメントで事業を展開しています。

パーソナルセグメント

パーソナルセグメントでは、個人顧客向けのサービスを展開しています。

国内事業では、「au」ブランドによるスマートフォン・携帯電話、FTTH/CATVなどの通信サービスを基盤としています。

これに加え、コマース・金融・エネルギー・エンターテインメント・教育などのライフデザインサービスを統合的に提供することで、顧客体験の向上を図っています。

海外事業においては、国内事業で蓄積したノウハウを基に、ミャンマーやモンゴルなどアジア地域における個人向けビジネスを展開しています。

ビジネスセグメント

ビジネスセグメントでは、国内外の法人顧客向けに、デバイス、ネットワーク・クラウドソリューション、「Telehouse」ブランドのデータセンターサービスを展開しています。

5GやIoTなどの技術とパートナー企業との協業により、グローバル規模でワンストップのビジネスソリューションを提供し、顧客企業のDXを支援しています。

国内中小企業向けには、連結子会社のKDDIまとめてオフィスグループが、全国規模の地域密着型サポート体制を構築しています。

また、KDDIのセグメント別業績(2024年3月期)は以下の通りです。

KDDIのセグメント別業績(2024年3月期の売上高と営業利益)
KDDIの事業を参考に、PRACAREER運営にて作成)

このグラフより、売上高・営業利益ともにパーソナルセグメントの存在感が圧倒的であることが分かります。

運営者:Yuhei

KDDIは2000年10月の発足以降、21期連続の増益を続けていることから、その安定的な成長力が伺えます。

また、それぞれのセグメントにおいて、KDDIは以下7つの事業戦略に注力しています。

  1. 5G時代に向けたイノベーションの創出
  2. 通信とライフデザインの融合
  3. グローバル事業のさらなる拡大
  4. ビッグデータの活用
  5. 金融事業の拡大
  6. グループとしての成長
  7. サステナビリティ

KDDIの企業理念・目指す姿|KDDIフィロソフィが重要

KDDIは以下の企業理念・目指す姿を掲げています。

企業理念

KDDIグループは、全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、お客さまの期待を超える感動をお届けすることにより、豊かなコミュニケーション社会の発展に貢献します。

KDDIが目指す姿

  1. お客さまに一番身近に感じてもらえる会社
  2. ワクワクを提案し続ける会社
  3. 社会の持続的な成長に貢献する会社

また、KDDIは従業員が持つべき考え方・価値観・行動規範を示した以下5章に分かれる「KDDIフィロソフィ」を定めています。

KDDIフィロソフィ

第1章 目指す姿

  • つなぐのは思い、つなぐのは笑顔
  • 真のグローバル化へ
  • 365日、守るのが使命
  • お客さま第一に考える
  • 驚きを超え、感動をお客さまに届ける
  • 夢を描き、追い続ける
  • 一人ひとりがKDDI
  • ダイバーシティが基本

第2章 経営の原則

  • 社会への責任を果たす
  • 事業の目的、意義を明確にする
  • 公明正大に利益を追求する
  • ガラス張りで経営する
  • 売上を最大に、経費を最小に
  • 筋肉質の経営に徹する
  • リアルタイムで経営する

第3章 仕事の流儀

  • 高い志を抱き、具体的な目標を立てる。絶対に達成するという強烈な願望を持ち、成功するまであきらめずにやり抜く。そして、達成した喜びを分かち合う

第4章 行動の原則

  • 自ら燃える
  • 闘争心を燃やす
  • ジブンゴト化する
  • 本気、本音でぶつかる
  • スピード感をもって決断し行動する
  • 一丸となってやり抜く
  • 目線を上げる
  • 外を見て内を知る
  • チャレンジ精神を持つ
  • 常に創造的な仕事をする
  • どんな仕事も地道に一歩一歩、たゆまぬ努力を続ける
  • 能力は必ず進歩する
  • 原理原則に従う
  • 現地現物で本質を見極める
  • フェアプレイ精神を貫く
  • 小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり

第5章 人生の方程式

  • 人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
  • 人間として何が正しいかで判断する
  • 利他の心で考える
  • 感謝の気持ちを持つ
  • 常に謙虚に素直な心で
  • 常に明るく前向きに取り組む
運営者:Yuhei

この「KDDIフィロソフィ」の要素が凝縮される形で、KDDIは求める人物像を設定しているようですので、KDDIを志望する学生はきちんと抑えておきましょう。

KDDIの採用人数|新卒採用人数は比較的多い

以下がKDDIの過去4年間の採用人数です。

スクロールできます
年度合計男性女性
2023年度29921485
2022年度25016585
2021年度26817989
(出所:マイナビ KDDI株式会社

KDDIは、過去3年間で各年250~300人程度の新卒を採用していることが分かります。

東洋経済の「新卒採用が多い会社ランキング トップ300」において、KDDIは70位にランクインしていることから、KDDIは比較的新卒採用人数が多い会社であると言えるでしょう。

KDDIの採用大学|新卒採用は学歴フィルターなし!

KDDIは採用実績のある大学を非公開としていますが、ダイヤモンドオンラインの『3大通信キャリア「採用大学」ランキング2022最新版【全10位・完全版】』では採用人数が多い10校について以下のように紹介されています。

順位企業名人数
1位早稲田大学29
2位上智大学14
3位慶応義塾大学13
4位横浜国立大学10
4位法政大学10
6位北海道大学9
7位東京大学8
7位一橋大学8
7位京都大学8
7位明治大学8

KDDIも他の日系大手企業と同様、東京一工や早慶・MARCHといった有名大学層からの採用が多いようです。

しかし、PRACAREER運営の各大学の就職実績調査の結果、日本大学東洋大学といった日東駒専レベル、国士舘大学亜細亜大学といった大学からも内定が出ていることが分かりました。

これらのことから、KDDIには学歴フィルターはなく、新卒採用の門戸が極めて広く開かれていることが分かります。

KDDIの就職難易度|やや入社が難しい

KDDIは、就活生への人気を測った以下のランキングで上位を獲得するなど、就活生にとって極めて人気のある企業であることから、就職難易度はかなり高いと言えます。

しかし、高学歴層のみを対象としたハウテレビジョンの「26卒人気企業総合ランキング」にてランク外であることやKDDIが比較的採用人数が多い企業であることから、就職難易度は「やや難しい」という評価になるでしょう。

KDDIの新卒採用|総合職の中でも3つの職種

KDDIの募集職種

KDDIの2026年度新卒採用向けの募集要項によると、KDDIの新卒採用は初期配属を確約しない「OPENコース」と初期配属を確約する「WILLコース」に分かれており、それぞれ以下の職種を募集しています。

OPENコース

専門分野に関わらずKDDIの幅広い事業領域・技術領域で経験を積みたい人向け

  • 技術系
  • 業務系

WILLコース

自身の専門分野を活かし、当該専門分野で経験を積みたい人向け

  • ネットワークインフラエンジニア
  • ソリューションエンジニア
  • ITエンジニア:アプリケーションエンジニア
  • ITエンジニア:プロダクトマネジメント
  • デザイン
  • セキュリティ
  • データサイエンス
  • ファシリティ
  • リーガル&ライセンス
  • アカウンティング&ファイナンス
  • ビジネスインキュベーション
  • アカウントコンサル(法人営業)
  • パートナーコンサル(代理店営業)
  • カスタマーサービス

KDDIの求める人物像

KDDIの新卒採用担当者の方のインタビュー記事上にて、以下の求める人物像について紹介されています。

KDDIの求める人物像は「あるべき姿に目を向け具体的な目標を立ててやり抜く力のある人」「周囲と真摯に向き合い、思いを一つにし変革していく力のある人」の2つです。

(引用:KDDI 新卒採用担当がお答えします!よく聞かれる質問10選

KDDIの初任給|新卒1年目は350~400万円

以下がKDDIの初任給と新卒1年目の年収イメージです。

初任給28~34万円(卒業学位による差はない)
新卒1年目の年収350~400万円
(参考:KDDI 新卒採用情報

現役社員(2023年度入社)の方によると、残業によって変動はありますが、基本給が320万円程度・ボーナスが30万円程で、新卒1年目は年収が350~400万円程となる見込みのようです。

尚、入社時点で高度なスキル・専門性を所有しており、入社後の業務で発揮が期待される場合は個別に給与が設定されるとのことでした。

KDDIの平均年収|業界平均の約2倍の年収

KDDIの2024年3月期の有価証券報告書によると、KDDIの平均年収は「約987万円(42.2歳)」です。

また、dodaが発表した「業種分類別の平均年収ランキング」において、IT/通信の平均年収は460万円でした。

そのデータと比較すると、KDDIの平均年収は業界平均の約2倍であることが分かります。

KDDIの福利厚生|日系大企業の一般的な福利厚生

KDDIの働き方・福利厚生紹介によると、KDDIには以下の福利厚生があることが分かりました。

  • 住宅関連制度
    • 提携住宅ローン、社宅(当社規定の条件を満たす場合)
  • 保険制度
    • 健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険など
  • 退職金制度
    • 前払退職金、企業型確定拠出年金(併用可)
  • 資産形成制度
    • 各種財形貯蓄制度、社員持株会(奨励金あり)
  • 共済会
    • KDDIグループ共済会 (相互援助給付、生活支援制度、団体保険、団体扱い生命保険、各スポーツクラブ、ゴルフ場、百貨店優待、テーマパーク・リゾート施設利用割引など)
  • 保養所
    • 全国約80カ所の契約保養所
  • 勤務制度
    • テレワーク制度、フレックスタイム制度、変形労働時間制、裁量労働制、育児短時間勤務制度、介護短時間勤務制度
  • 育児支援制度
    • 不妊治療休暇、出産休暇、産前・産後休暇、出生時育児休職、育児休職(2歳まで)、子の看護休暇(小学校3年生まで)
    • 育児短時間勤務、育児短時間フレックス勤務、 始終業時間繰り上げ・繰り下げ、時間外労働の免除、時間外労働の制限
    • 企業主導型保育園、ベビーシッター派遣事業割引券、両立再雇用制度(いずれも男女ともに利用可)

KDDIの2024年度入社の現役社員の方によると、家賃補助は新人事制度の導入に伴って廃止され、その分基本給の水準が上がったとのことでした。

また、KDDIでは、会社都合での転居を伴う転勤時に、通勤に2時間以上かかる拠点へ異動となった場合、借り上げ社宅として家賃補助が支給されます。

KDDIの新卒選考フロー | 面接3回のシンプルな選考

2025年入社向けのKDDIの新卒採用選考は、OPENコース・WILLコース共に以下のフローで実施されました。

  1. エントリーシート
  2. WEBテスト(玉手箱)
  3. 一次面接
  4. 二次面接
  5. 最終面接

大学によってはOB・OGとの座談会があり、そこに出席していると選考に応募しないかと誘われるケースも多々ありましたので、志望道が高い方は大学主催の接点などにも積極的に顔を出すようにしましょう。

まとめ

本記事では、KDDIの企業概要から、就職難易度、初任給、福利厚生、選考フローまで詳しく解説してきました。

KDDIは日本を代表する通信企業の一つであり、業界平均の約2倍の年収や充実した福利厚生制度を提供しています。

新卒採用では、高度なスキルや専門性がなくても、向上心と学ぶ意欲があれば積極的に採用を行っているため、通信業界に興味のある方は是非チャレンジしてみてください。

よくある質問

KDDIでは、地方転勤はどれくらいある?

KDDIの新卒FAQによると、2022年度入社の実績では、技術系100%・業務系93%で東京(関東圏)の配属であったそうです。業務系の配属エリアは東京(関東圏)・大阪・名古屋だけであり、基本的には大都市圏に勤務することが可能です。

KDDIでは、文系であっても技術系職種に応募できる?

各コースの応募要件を満たしていれば、文系理系に関係なく応募することができます。実際に文系卒でもシステムエンジニアとして活躍されている現役社員さんがいらっしゃいます。

KDDIでは、グローバルに働ける?

KDDIには世界60都市に100以上の海外拠点があり、グローバルに活躍できるチャンスがあります。例えば、海外拠点で実務経験が積める海外トレーニー制度では、1年間異国の地でビジネス経験を積むことできます。

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