【26卒・27卒向け】新卒でPwCに入社するには?| 就職難易度や採用大学等について解説!

PwCコンサルティング 企業研究・選考対策

運営者:Yuhei

PwCコンサルティングについて、就職難易度から採用大学まで、就活生が知っておくべき情報の全てをまとめています。

目次

PwCコンサルティングの会社概要 |

PwCコンサルティングは、世界4大会計事務所(BIG4)の一つ「PwC(プライス・ウォーターハウス・クーパース)」のブランドを冠する、「PwCグループ」のコンサルティング部隊です。

同社は、約4,500人と多くの人員を抱え、拠点も国内に4つ構えるなど、日本国内で幅広くサービスを提供しています。

スクロールできます
企業名PwCコンサルティング合同会社
英文名称:PwC Consulting LLC
代表者(代表執行役CEO)安井 正樹
所在地(オフィス)・Otemachi One タワー(東京都千代田区大手町1-2-1 )
・JRセントラルタワーズ 38F(愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4)
・グランフロント大阪 タワー A 36F(大阪府大阪市北区大深町4‐20)
・JRJP博多ビル4F(福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-1)
従業員数・PwCコンサルティング:約4,500人
※PwC Japanグループ:約 12,700人
※PwCグローバルネットワーク:約370,000人

今日、そのPwCのグローバルネットワークは、世界149か国に37万人以上の従業員を擁し、年間約6兆円もの業務収入を上げる「世界最大規模を誇るコンサルティングファームの一つ」になっています。

PwCコンサルティングの事業 | 企業課題の上流から下流まで

PwCコンサルティングは、企業の上流から下流までをワンストップで支援する「総合コンサルティング」を主要事業としています。

サービス名概要
ストラテジーコンサルティング110年以上の実績を持つStrategy&、経営課題解決をワンストップで支援するX-Value & Strategy、非連続のブレークスルーを促すFuture Design Labの3つのチームが提供する、戦略コンサルティングサービス
エンタープライズトランスフォーメーションコンサルティングERP(企業の経営資源を統合的に管理し、業務の効率化や経営判断の迅速化を図るシステム)導入に関連するコンサルティングサービス
ビジネストランスフォーメーションコンサルティングバリューチェーン(製品やサービスが顧客に届くまでの一連の価値創出プロセス:営業・マーケティングや人事・組織、財務等の機能)全体に対する経営課題の解決を支援するコンサルティングサービス
テクノロジー&デジタルコンサルティング主にテクノロジーに関連して、ITに係る戦略・企画の構想からデジタル、データ&アナリティクス、 サイバー、クラウドまで ITに関する多様な観点から支援するコンサルティングサービス
トラストコンサルティング企業経営に関わる中長期的な諸リスク(地政学リスク、経済安全保障、各国の政策や規制、サイバー脅威)への対処を支援するコンサルティングサービス

上記の通り、PwCコンサルティングの内側には、PwCの他に「Strategy&」というピュアな戦略コンサルティングのブランドがあり、そちらもまたレベルの高いプロフェッショナル集団として有名です。

また、ストラテジーコンサルティングにおいては、近年X-Value & Strategy(XVS)と呼ばれる新しい組織も発足しており、経営の上流から下流までをワンストップで支援できる総合コンサルティングファームの強みを十分に発揮できるよう工夫をしています。

PwCコンサルティングの組織構造イメージ
(PwCコンサルティング現役社員へのヒアリングを基にPRACAREER運営にて作成)

PwCコンサルティングの現役社員の方にインタビューをしたところ、上述のような主要サービスを「各業界のプロフェッショナル」であるインダストリーチームと、「各業務のプロフェッショナル」であるソリューションチームとが連携しながら提供しているとのことでした。

運営者:Yuhei

就活生の皆さんは、どのインダストリー・どのソリューションでプロフェッショナルになりたいかを考えつつ、志望動機を考えると良いのでしょう。

新卒の志望動機に使える!PwCのパーパスやビジョン

PwCコンサルティングを擁するPwCグローバルネットワークは「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する(To build trust in society and solve important problems)」というパーパスを掲げています。

また、2021年7月にPwCは経営ビジョンとして「The New Equation」を発表しました。

「The New Equation」は、PwCが「クライアントが将来的に直面する2つの相互に深く関連するニーズ」として挙げる以下2つの観点に焦点を当てています。

ニーズ概要
Trust持続的成長の礎となる信頼の構築
Sustained Outcomes競争や破壊的なイノベーションのもたらすリスクがいっそう激しさを増し、社会からの期待がこれまでにないほど高まる状況においても、確固たる成果を生み出し続けていくこと

この2つのニーズについて、PwC Japanグループの代表である木村浩一郎氏は以下のように語っています。

新型コロナウイルス感染症は社会や経済に直接的にダメージをもたらしただけでなく、以前から世界規模で進行していた巨大国家間の対立や地域の分断、気候変動リスク、情報格差といった社会課題を一気に加速させました。これらの根源的な変化は、互いに複雑に絡み合い、そこから生まれる経営課題もまた、もはや単一の手段や解決策で対処できるものではなくなっています。PwCの 『The New Equation』は、これらの複合的な社会課題、経営課題の解決によりよく貢献していくためのものです。多岐にわたる分野の多様なプロフェッショナルがスクラムを組み、「人」ならではの発想力や経験と、「テクノロジー」によるイノベーションを融通無碍に組み合わせながら、クライアントの持続的な成長とそのための基盤となる信頼の構築に貢献してまいります。(引用:PwC Japan ニュースルーム「PwC、新たな経営ビジョン「The New Equation」を発表」

新卒が気になる!PwCコンサルティングの組織風土・企業文化

PwCコンサルティングの組織風土・企業文化を、公式に出されているパーパスや経営ビジョンや社員口コミサイトで公開されている情報に基づいて紐解いていきます。

パーパスや経営ビジョンを実現するための価値観と行動「Evolved PwC Professional」

PwCでは以下5つの価値観と行動である「Evolved PwC Professional」を定めています。

Evolved PwC Professional概要
Act with Integrity正しいと思ったら声を上げる、それが困難と感じるときほど
最高のクオリティを期待し、生み出す
自分自身のレピュテーションが問われているかのように行動する
Make a difference世の中の情報に通じ、その将来について自分の意見を持つ
同僚、クライアント、そして社会と共に、行動を通じてインパクトを生み出す
絶えず変化する環境にスピード感をもって対応する
Careすべての人を個人として尊重し、その人にとって何が大切なのかを理解する
一人ひとりの貢献を認め合う
周りの人の成長をサポートし、その人が最も能力を発揮できるやり方を尊重する
Work together様々な業界を超えて協議し、人類、アイデア、知識を共有する
多種多様な視点、人材、アイデアを求め、それらを結びつける
双方向のフィードバックを通じて、互いを高め合う
Reimagine the possible現状に挑戦することをいわず、新しいことを試す
創造する、試す、失敗から学ぶ
いかなるアイデアに対しても先入観を持たない
(引用:Culture(PwC Japan合同会社・中途採用)

現役社員の方からは特に「Care」の価値観と行動は日々のプロジェクトワークの中で強く感じられるとのことです。

実際に「Care」を強く感じた場面として、突然の体調不良や慢性的な持病、育児・介護などによってプロジェクトに影響がある場合も、チームとしてそれらをカバーする動きと、当人が気にしないようにするためのコミュニケーションが多方面からあったことが挙げられていました。

PwCの5つの行動規範

PwCではグローバルで共通して以下5つの行動規範を定めています。

行動規範概要
声を上げる正しくないと感じる状況に遭遇した場合、「声を上げる」ことで私たちの誠実性や、私たちに正しいことをする勇気があることを示します。
ビジネス活動における信頼を築く私たちは、職業上の基準を守り、適用される法規制を順守し、倫理的義務を果たしながら質が高く革新的な業務を遂行することで、PwCの評判を維持しています。
情報利用における信頼を築くPwCは、クライアント、PwCのパートナーおよびスタッフ、その他取引先のプライバシーを尊重し情報の機密性を保護します。私たちは、あらゆる形態の個人情報とその他の機密情報を保護し、決して悪用しません。私たちは、適切な判断のもとでソーシャルメディアを使用します。
社会における信頼を築く私たちは、相手への配慮、寛容さや誠実さを示し、倫理観と品質に絶えず重点的に取り組むことによって、ステークホルダーの信頼を得る努力をします。
お互いの信頼を築く同僚と効果的に協働してクライアントにサービスを提供するには、信頼が鍵となります。信頼は、各自が気遣い、礼節、品位、公平な態度と敬意を持って互いに接することから始まります。

パーパスで掲げられていた「信頼」という言葉がキーワードとなる行動規範が多々あり、PwCが如何に「信頼」の構築に焦点を当てて組織運営を行っているかが伝わってきます。

現役社員の方によると、行動規範の中でも特に「声を上げる」は、従業員が気持ちよく働くために正しく機能しているとのことでした。

例えば、近年話題に上がるハラスメントに関して、少しでも疑いのある行動が見受けられた場合に専属のコーチや部署のパートナーに直ぐに相談できる環境がPwCにはあるそうです。

PwCコンサルティングの募集職種と求める人物像 | 5つの職種を募集

PwCコンサルティングは新卒採用において職種別採用を実施しており、職種別に求める人物像を設定しています。

エントリーシートの作成時や面接準備時に以下の要件がアピールできているか否かのチェックリストとして活用することをおすすめします。

ビジネスコンサルタント職

  • 職種概要
    • 企業の成長を支援するため、戦略の立案から実行までを行い、経営課題の解決や変革を促進する役割を担う
  • 求める人物像
    • 「クライアントのビジネスパートナーとして共に企業変革を実現したい」という思いを持ち、専門的なコンサルティングスキルを身に付けていくことで、企業や社会における価値創造を成し遂げたい方
    • コンサルタントの仕事を理解し、コンサルタントとして企業課題解決の実現に貢献したい
    • 新しい刺激を求め、常に挑戦し続ける意欲がある
    • どのようなことも自分の成長につながると理解し、全力で取り組むことができる
    • 一緒に働く仲間をプロフェッショナルとして理解しリスペクトできる
    • 困難な状況においても、自分を信じて仕事を楽しむことができる

デジタルコンサルタント職

  • 職種概要
    • AI戦略、データアナリティクス、サイバーセキュリティ、ブロックチェーン、クラウドなどそれぞれの最新技術を担当するコンサルタントがチームを組み、社会のゲームチェンジャーとして変革を支援する
  • 求める人物像
    • 「テクノロジーを起点に問題解決をしたい」「自分が持つ専門性をコンサルティングに生かしたい」など、デジタル分野に興味があり、ビジネスの領域から社会に貢献したい方
    • 最先端のデジタルテクノロジーを社会課題の解決に用いたいという方
    • 成長意欲が高く、環境を生かして自分を高めていきたい方

ITソリューションコンサルタント職

  • 職種概要
    • 営業・マーケティング、生産、経営、情報、組織人事など全ての企業活動を支え管理する各種IT施策に対し、構想策定から効果創出まで一貫して取り組む
  • 求める人物像
    • ITを活用したビジネスに関わりたい方
    • 世の中の課題を、ITソリューションを使って解決したい方
    • 構想を描くだけではなく、具体的な課題解決まで顧客に並走したい方
    • ITで新しい価値を創造する熱意のある方

戦略コンサルタント職(X-Value & Strategy)

  • 職種概要
    • 特定のインダストリーやソリューションに限定することなく、戦略を実現するための変革デザインを実施
  • 求める人物像
    • オーナーシップと自主性を兼ね備えたうえで、他者とコラボレーションすることで1+1を3にも4にもしようという姿勢を持つ方
    • 常に考えることを止めず、自身の思考で仕事に向き合うことができる方

戦略コンサルタント職(Strategy &)

  • 職種概要
    • 国内外の民間企業や公的機関におけるトップマネジメントのTrusted Advisorとして重要な課題解決に向けたテーマや戦略を提供し、実現に導く
  • 求める人物像
    • 「戦略案件に注力したい」「少数精鋭の組織で着実に成長したい」「考える力を生かしてCXOアジェンダに携わりたい」「自らが立てた戦略の実現まで見届けたい」という志の高いチャレンジスピリッツを持つ方
    • 常に考えることを止めず、自身の思考で仕事に向き合うことができる方

PwCコンサルティングの採用大学 | 有名難関大学が中心

PwCコンサルティングの出身大学別の採用人数(2022年実績)は以下の通りです。慶応大学が83名と圧倒的に多く、その次に早稲田大学、東京大学と続きます。

順位出身大学採用人数
1慶應義塾大学83人
2早稲田大学59人
3東京大学21人
4東京工業大学19人
5上智大学17人
6一橋大学15人
7京都大学12人
8東北大学10人
8大阪大学10人
8明治大学10人
9東京外国語大学8人
10筑波大学7人
10横浜国立大学7人
10東京理科大学7人
10同志社大学7人
11北海道大学6人
11創価大学6人
11中央大学6人
12青山学院大学5人
13名古屋大学4人
13国際基督教大学4人
13立命館大学4人
(参照:大学通信

以上のランキングでは、日本において高学歴層に分類される大学ばかりが並んでいますが、現役社員のお話を聞くと、日東駒専辺りの大学の方もいらっしゃったり、海外大卒の方もいらっしゃったりと、明確な学歴フィルターはかけずに幅広く採用していることが分かりました。

PwCコンサルティングの採用人数 | 300~400名の新卒大量採用

PwCコンサルティングの採用人数は公式には公開されていません。

しかし、PwCコンサルティングの代表である安井氏は、ダイヤモンド・オンラインのインタビューにて、採用人数に関して以下のように言及しています。

年によって違いますが、基本的に毎年1000人以上は採用しており、これは続けていく考えです。もちろん、景気に応じてアクセルを踏んだり、ブレーキをかけたりはあると思いますが、極端な増減は考えていません。ここでも奇をてらわず、普通のことを進めていきます。おおむね30~40%が新卒で残りが中途という形です。この比率も、今後大きくは変わらないかと思います。

(引用:ダイヤモンド・オンライン PwCコンサルが「年間1000人採用」継続!新トップが明かす脱・人月ビジネスの鍵は“成果報酬とプロダクト”

安井氏のこの発言から、PwCコンサルティングは毎年新卒を300名~400名程度採用していると考えられます。

東洋経済の『「新卒採用数が多い会社ランキング」トップ300』を参考にすると、日本で60番目に採用人数が多かったNTT東日本で300名程度の採用人数でPwCコンサルティングと同等の採用人数でした。

以上を踏まえると、PwCコンサルティングは新卒の大量採用を行っていると言えるでしょう。

PwCコンサルティングの就職難易度 | かなり難しい

PwCコンサルティングは、以下のランキングで上位を獲得するなど、就活生にとって人気のある企業であることから、就職難易度はかなり高いと言えます。

PwCコンサルティングの選考フロー

PwCコンサルティング職種別選考フローは以下の通りです。

ビジネスコンサルタント職

  • マイページよりエントリー
  • Web適性検査(TG-WEB)
  • グループディスカッション
  • ケース/個人面接
  • 1Day Job
    ※海外選考は実施無し
  • 最終面接(パートナー面接/人事面接)

デジタルコンサルタント職/ITソリューションコンサルタント職

  • マイページよりエントリー
  • Web適性検査(TG-WEB)
  • グループディスカッション
  • 1Day Job
    ※海外選考は実施無し
  • ケース/個人面接
  • 最終面接(パートナー面接/人事面接)

戦略コンサルタント職(Strategy&)

  1. エントリーシート
  2. Web適性検査(TG-WEB)
  3. グループディスカッション
  4. ケース面接
  5. ケース面接
  6. 3Days Job
  7. 最終面接(パートナー面接:ケース面接/人事面接:個人面接)

戦略コンサルタント職(X-Value & Strategy)

  1. マイページよりエントリー
  2. Web適性検査(TG-WEB)
  3. グループディスカッション
  4. ケース/個人面接
  5. 1Day Job
    ※海外選考は実施無し
  6. 最終面接(パートナー面接/人事面接)

個人面接では志望動機やガクチカといった一般的な内容に留まりますが、カルチャーフィットが見られていますので、求める人物像と自分自身との合致をきちんと伝えられるよう、しっかりと準備しましょう。

まとめ

本記事では、PwCコンサルティングの会社概要や就職難易度、選考情報について詳しく解説してきました。

「信頼」をキーワードとして、企業課題の上流から下流までを取り扱う「総合コンサルティングビジネス」を展開するPwCコンサルティングは、主に有名難関大学からの採用が多くあります。

また、就活生からの人気もピカイチで、それに伴って就職難易度も高くなっています。

しかし、毎年300名を超える新卒採用を予定している等、新卒大量採用を行っていたり、近年では採用の幅を広げていることから、多くの人に内定のチャンスがある企業でもあります。

新卒でPwCコンサルティングを志望する方に、本記事及びPRACAREERの情報を参考にしていただけますと幸いです。

よくある質問

PwCコンサルティングではどのくらいの英語力が必要ですか?

募集要項に英語力に関する言及はなく、英語力は問われません。実際、新卒社員の方に伺う中でも英語が全く話せない同期は多いとのことでした。英語力がないために選考で落とされることはないでしょう。ただし、入社後にグローバルなプロジェクトにアサインされるため、マネージャー以上に昇格するためには一定以上の英語要件があるようです。

PwCコンサルティングではMBA留学の支援はありますか?

Strategy&のみではあるようです。ビジネスコンサルタント職などの入社の場合は、特にMBA留学に関する金銭的な支援はないとの理解で問題ないでしょう。しかし、休職制度はあるため、自費ではあるものの、1年ほど休んでヨーロッパのMBAコースに通うといった方はいらっしゃるようです。

PwCコンサルティングは成果主義ですか?

外資系コンサルティングファームらしく、パフォーマンスによる評価が大きいようです。新卒で入って2年目でSenior Associateに昇格する人や、新卒4年目でManagerに昇格する人もちらほらといるようで、できる人はできる人なりのスピード感で昇格していくことができるようです。

PwCコンサルティングでは部署移動が可能ですか?

可能です。部署移動の制度があり、人事・組織系の専門部署から金融系の専門部署に移るといったケースがあるようです。

よかったらシェアしてください
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次